日本の浴室は寒い。寒い浴室はご注意を!③
いよいよ冬本番になりました
本当に寒い日が続きますね
前回に引き続き「日本の浴室は寒い。寒い浴室はご注意を!②」の続きで
お客様からのあるあるの質問
「家の中が湯気で白くなりませんか?」についてお話をします
そもそも
なぜお湯や温かいものから「湯気」が出るのでしょうか?
以前私自身が教わったことですが、イメージしやすいのは「ヤカンの口」です
ちょうど良い写真が国交省の北海道開発局から出ていただので拝借します
ちなみに「湯気」というのは気体だと思っている方 …違います(笑)
湯気は「液体」です
ではなぜこの湯気ができるのか
お風呂の水面は温かく湿度を帯びた空気が上昇しようとします
そうすると当たり前ですが冷めます
そしてそこで凝結し温度の低い空気と凝結し細かな水滴になるので白く見えるようになります
少し頭の中でイメージしてみてください
・夏場の緑が多く晴天時に露天風呂に入っているとき
・冬場の雪景色の中で露天風呂に入っているとき
どちらが「湯気」が多いでしょう?
きっと答えは「冬場の露天風呂」だと思います
皆さんも経験的にそのことを知っている方が多いと思います
つまり、
「寒いと湯気が出やすいんだな」
そして逆を言えば
「暖かいと湯気が出ないんだな」というのは何となくイメージとして知っているのです
一般的なお風呂は、お世辞にも「暖かい」とはいえません
だから「ずっと湯気で白いまま」です
「お湯に入っていれば暖かいけど」とそんな意見も聞こえてきそうですが、
洗い場はどうでしょうか?
特にこの時期は早く体をきれいにして湯船に入りたいですよね
だから、浴室は寒いのです
湯気をいち早くなくすには、浴室を暖めることです
この暖めるという作業は浴室暖房でもついていれば簡単に行えますが 実は簡単なようでとても難しいのです、、、
当社がオススメする基本的なお風呂、、、何度も言いますが
それは 「天井のないお風呂」
です
当社では6畳用の壁掛けエアコン1台もしくは2台で、
40坪程度の住まいであればどこであっても同じ温度にすることが可能です
冬場のエアコンの設定温度は25℃を推奨しています
そして2階の浴室の温度は絶えず「25~26度」に保たれています
天井のないお風呂とすることで
居室等と連続した空間となることで容積が大きくなるため、
湯気の表面の水分子は蒸発しすぐに水蒸気(湯気ではありません)となります
そして 空気が水蒸気を含むことができる量は温度で決まっています
そして浴室が暖かいことから多くの水蒸気を含むことができるため、
モクモクとした湯気にはなりません
モデルルームではお風呂でも25~26℃ですから、多くの水蒸気を含むことができます
湯気にならない。。。だけがメリットではなく
この連続した空間とすることで、1日で500リットル以上のお湯を使うお風呂から出る
水蒸気をダイレクトに供給することができ、加湿効果に大きく貢献してくれます
人間の体感として、
湿度が高い=暖かく感じる のですから、当然家の中の環境としてはとても良くなります
そして人間に癒し効果を与えてくれる「観葉植物」にとっても環境としては抜群のようで
寒さに弱い観葉植物ですが、我が家では通年青々としてくれています(笑)
年間を通じて寒くないお風呂=人にも家の中の環境にも優しい
といえると思います
もちろん、「必ず」必要なのは
・断熱性能
・気密性能
・換気性能
です
「一般的な」家でこれをやると、きっととんでもないことになると思います(笑)
もし天井のないお風呂を作りたいと思っているのであれば、ぜひ当社にお問い合わせください
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