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改めて真南向きの家が良いとは言えない理由-2

    真南向きの土地は真北を向いた土地である

    11月も中盤に差し掛かり、そろそろ暖房器具や厚手の布団、厚手のパジャマで就寝する方も増えたのではないでしょうか
    私の自宅兼モデルルームはまだ暖房器具は使っていませんが、
    それでも仕事を終え、夜の11時ごろに帰宅しても室温は24℃を保ってくれています
    これは太陽熱の日射取得により日中に家を暖めることができ、
    且つ気密性能・断熱性能共に非常に高いレベルであるため、
    その状況を明け方も維持し続けられています

    家の中で暑さや寒さや乾燥した空気のことをまったく気にしないで生活できるというのは
    本当にストレスフリーです

    さて、前回のブログでは、真南向きの土地(家)は真北向きの土地(家)である
    という話をさせていただきました

    前回のブログはこちら→改めて真南向きの家が良いとは言えない理由-1


    なぜ真南向きではない方が良いのか

    今回は「なぜ真南向きでない方が良いのか」ということをお話したいと思います
    前回のブログでも書いたように、一般的に普及している考えは
    南を向いた土地は陽当たりがよく、土地を探している方の需要も高いため不動産屋さんも強気で売ろうとします
    そのため、販売価格としては少し高めになると思います

    これから家を建てる人は当たり前のように「陽当たりの良い部屋が欲しい」と思うものです
    ですから「暗い部屋があって良い」という選択肢はないはずです
    ですが、リビングの陽当たりを良くするために、浴室や脱衣室などは奥へと追いやられ
    比較的暗い部屋になることが多いはずです

    改めて見てみましょう
    太陽は東から登り、正午付近に南中となり、やがて西側に落ちていきます

    そんな当たり前なことを踏まえつつ、
    では、今回は真南から角度を振った土地であった場合、どうなるのかということを見ていきたいと思います
    少しわかりやすく土地の間口にあたる面が真南面から45度振った状態の土地であると仮定します

    まずこの土地を不動産屋さんや一般のユーザーの方から見たらどうなるでしょう?
    この土地は真南を向いていないからお客さんも付きづらい…と思い、
    不動産屋さんとしては地形が良くてもあまり値段設定は高くしないのではないでしょうか?
    またマイホームのオーナーを夢見ているユーザーの方も、
    真南を向いていないからと目にも留めないかもしれません
    つまり販売価格としては少し低めに設定されることが多いはずです

    ですが、改めて考えていただきたいのは、
    本当に陽当たりが悪いのでしょうか?

    そんなところを注目していただければと思います

    前回のブログ同様、同じように駐車場のスペースを設け、マイホームを建てたとします

    改めて見てみましょう
    朝…キッチンとリビングの2方向から陽が当たります
    昼…リビングとトイレと浴室が設置された2方向に陽が当たります
    夕方…トイレと浴室が設置された面と階段室の2方向に陽があたります

    つまり、北東方向と南東方向、南西方向、北西方向すべての面
    太陽の明かりが当たっていることにお気づきでしょうか

    これからいよいよ冬本番を迎えます
    そうすると、朝の出勤時や、お子さんを学校に送り出すときにによく目にする
    「外壁がぼんやりと濡れている」現象を毎日見かけることになると思います

    これは「冬型の結露」により濡れています

    冬型結露の問題は、カビやダニの温床を招く可能性があるだけではなく、

    断熱材の「断熱性能」をも奪います

    もちろん、土地の方角にさえ気を付ければ良いという話ではありません
    更に必ず必要になってくるのは

    • 防湿性能
    • 断熱性能
    • 換気性能

    です
    建物が真南を向いていないことで、現在少しずつ普及している、
    建物の外皮計算の数値としては若干、不利に働く計算になる場合もありますが
    それでも「永久に陽が当たらない外壁」をつくってしまうことを考えれば、
    この考え方は個人的には建物にとっては非常に良い考えだと思っています


    熱損失の少ない家であると同様に維持費が掛からない住まいであることが重要

    この考え方に異論を唱える方がもしかしたらいらっしゃるかもしれません
    「この向きの建物は夏場の夕方には2面に強烈な日差しが当たるだろう」
    というご意見もありそうです

    ですが、兼好法師が記した
    「家のつくりやうは夏をもって旨とすべし、冬はいかなる所にも住まる 暑き頃わろき住居は堪へがたきことなり」
    の考えから抜け出せていないのかもしれません
    夏を主として考えた家づくりではなく、春夏秋冬を通して家づくりを考える必要があります

    日射の取得と遮蔽
    この両面のアプローチの考えが必要ですが、
    もし西日のことを考えるなら、外部に設置する「よしず・すだれ・外付けブラインドなど」
    日射の遮蔽をしてあげれば良いのです

    ちなみにですが、日射の遮蔽をする場合は必ず外で行うのが基本です
    室内側のレースカーテンやブラインドでは約70%の日射熱が室内に入ってきますが、
    屋外側での日射遮蔽は逆に70%の日射熱を遮ることができます

    そもそも土地の向きが、何十年と住み続けるお客さんの建物のメンテナンスに係るランニングコストなど
    永久に負担しなければならない費用にプロが本当にに目を向けているかどうかが疑問です
    熱損失を減らし、極力無駄なエネルギーを使わないようにするためには様々な考え方がありますが、
    先ほども書いたように、永久に陽が当たらず外壁にコケやカビが生えるリスクを一度でも考えたことはきっとないのだろうと思います

    私たちN Styleホームでは、断熱性能・換気性能・耐震性能とさらに気密、防湿性能にとことんこだわり、
    結露の発生による断熱材の性能劣化や躯体の腐朽の対策を根本から行っています
    だからこそ、夏は涼しく、冬は暖かい超高性能な住まいを提供することができます
    天井裏に張り巡らされたダクトを使った高額な「全館空調システム」などを使わなくても
    6帖用の壁掛けエアコンが数台あれば家の中は皆さんが想像しているよりも驚くほど快適です

    断熱材が断熱材として永久にその性能を発揮するために、
    私たちN Styleホームは徹底的にその制度と品質にこだわります
    隠れてしまって見えないからどうしようもないのではなく、
    隠れてしまう場所だからこそ正確な施工技術と、知識を何よりも重要であると考えています

    これから家を建てる方は、この「断熱・防湿(気密)・換気」という部分と、
    「土地の向き」という分野にもぜひ注視しながら家づくりを検討されてはいかがでしょうか?


    N Styleホームがつくり上げた上質な住まいのオープンハウスを開催

    11月20日(土)10:00~17:00(最終入場16:00)
    11月21日(日)10:00~17:00(最終入場16:00)

    両日にてN Styleホームの住まいを
    お客様のご厚意によりオープンハウスを開催いたします

    1階床面積 56.31㎡、2階床面積 52.46㎡
    お客様の想いがたくさん詰まった本当に素晴らしい住まいになりました

    見どころは

    • 明るく家族の団らんを楽しめるこだわりのリビング
    • 夕飯を支度しながらお子さんの勉強の様子をうかがえるスタディコーナー
    • レンジフードがない?それでもニオイが気にならないキッチン
    • キッチン周りの収納スペース
    • 家事動線を考えた水周り
    • 帰宅したらすぐに手洗いができて機能性にもこだわった造作洗面化粧台
    • 洗う・干す・仕舞うの一連の作業を完結できるランドリースペース
    • 隣家が近くても朝陽が入る寝室と子供部屋
    • お子さんの成長を考えた子供部屋
    • 床で換気をするその意味

    などなど本当に見どころがたくさんです

    寒くなってきたからこそわかる住宅性能の違いをぜひこの機会にご利用ください

    予約方法

    こちらのURLよりご希望のお日にち、お時間にてご予約ください

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    記事を書いたスタッフ

    西村 弥

    N Styleホーム代表取締役の西村です。 20代はプロのラグビー選手として活動し、引退後は建築業に身を置きました。 そこで「高気密高断熱住宅」の可能性に触れ、現在は岐阜県内でもトップクラスの省エネ性能の高い住まいをご提供させていただいています。

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