【上棟工事】岐阜県関市 断熱等級7の超高性能な住まい
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遅ればせながらですが断熱等級7のBELS認定書です
さて前回(7月3日)の続きで、関市で始まった断熱等級7の住まいに関するご報告です。
とその前に、こちらがその断熱等級7であることの証明のBELS認定書になります。
当社にとっては初めての施工となる断熱等級7の住まいであることがここに証明されています。
- UA値 0.24(5、6地域では0.26以下が等級7)
- ηAC値 0.8(6地域では2.8以下、5地域では3.0以下が等級7)
と非常に高性能であることがこの認定書で証明されています。
「机上の計算」と実際の施工
ですが、これはあくまで「机上の計算」です。つまり施工によってはこの数値よりも住み心地が悪くなることだって可能性としてはありますし、逆にこの数値より性能を上げることも可能です。
N Style ホームでは当然ですが、後者の数値よりも性能を上げることを意図しています。
- UA値 とは数値が小さいほど熱が逃げにくく、断熱性能が良い家(高断熱住宅)となり、省エネ性能の高い住宅になります。
- ηAC値 とは窓から直接侵入する日射による熱と、窓以外から日射の影響で熱伝導により侵入する熱を評価した冷房期の指標です。値が小さいほど住宅内に入る日射による熱量が少なく、冷房効果が高くなります。
上棟工事開始!
6月末に上棟工事を行いました。数日前まで天気予報は「雨」…これは延期しかないかと思っていたのですが、お施主様と私の日ごろの行いが良いおかげでしょうか、直前に天気予報が「晴れ」に変わりました!梅雨時で天候は変わりやすいとわかっていても、この日ばかりはこの強運に感謝せずにはいられませんでした(笑)
当日はお施主様も会社に出勤する前に現場にお越しいただき、これまでとこれからのマイホームへの想いと、当日の作業の安全に対して熱いお言葉をいただきました。
N Style ホームの上棟工事の特徴
N Style ホームは上棟工事から断熱・気密工事が始まります。当日は大工さん・鳶職人さん10名、N Style ホームからは私とスタッフの足立(主にゴミ拾い)、レッカーさんの13名で作業に当たらせていただきました。
「上棟工事」と聞くと、柱や梁を組み上げていって家の骨組みをつくる、そんなイメージがあるかもしれません。ですが、N Style ホームの高気密高断熱住宅は、上棟工事から他社とは異なります。
上棟工事の違いその1:土台の気密処理
土台の施工方法は主に2つの方法に分けて施工されます。一つは基礎パッキン(通気パッキン)言われる工法です。これは基礎の天端と土台の間に厚さ2cmほどのパッキンをかませて、基礎の中の通風を取る工法。そしてもう一つは「気密基礎」と呼ばれる工法です。
写真のように発泡ゴムを基礎と土台の間に施工し、隙間をなくす方法です。この2本の発泡ゴムの上に土台を敷いてボルトで固定します。となると「基礎の中は通気しなくなるじゃないか!」と思われるかもしれませんが、ご安心ください。N Style ホームでは新鮮空気を基礎の内部に意図的に取り込み、基礎内部の通気を取る施工方法を採用しています。これについてはまた後日ご報告いたします。
上棟工事の違いその2:構造金物を断熱する
構造金物と言われても何のことかわかりませんよね。構造金物は簡単にいえば、梁と梁を接合する緊結金物になります。金物ですから建物の外周面に施工されたこのボルトは、外気の熱・冷気の影響を非常に受けやすい部材になります。
実際にはこのようになります。
一見小さな金物ですから、それほど建物に対して影響があるようには思われないかもしれません。ですがこれを建物全体で見たときには数十か所あるわけですから侮ってはいけません。構造金物がきちんと固定されているのを確認した後に、
このように低発泡の発泡ウレタンを吹き付けて、断熱処理を行います。
小さなことかもしれませんが、ご自身がもし「高気密高断熱住宅に住みたいんだ」と思ったときに、小さなことは無視して施工されてしまうのか、小さなことにもこだわって施工するのかどちらが良いでしょうか?私なら断然、後者の「小さなことでもこだわって施工してほしい」と願います。
上棟工事の違いその3:土台の継手の気密処理
一見なんの隙間もないように見える土台同士のつなぎ目の部分。ですがここにだって、わずかではあっても隙間は存在します。
そして構造金物と同様にこのような箇所は複数存在ます。それらを集めると結構な隙間になりますよね。壁の部分がどれだけ気密性を良くしても、こうした細かいところに隙間があってはなりません。ですからこの部分を、
このようにシリコンでコーキングを行い通気止めを行います。
上棟工事の違いその4:屋根まわりの気密処理
この部分に関しては重要な部分なのであまり詳しくはお伝え出来ませんが、気密工事において、「屋根の気密処理が最も難しい部分だ」と私は考えています。屋根部分は屋根・屋根を支えるための小屋束、そして壁が重なり合う部分です。外断熱工法ならその辺りは解消しやすいのですが、理由があってN Style ホームでは屋根に関しては外断熱工法を使いませんし、少し変わった屋根の組み方をしています。建築のプロの方であれば、「なんで在来工法なのにこの材料を?」と思われるかと思います。
詳しくそれを知りたい方はどうぞお気軽にお問い合わせください。
上棟工事後のお施主様の心遣い
こうして天気も無事に持ちこたえ、上棟工事は予定通りの工程を終えることができました。くどいようですが、スタッフの足立はゴミ拾いがメインでしたが、私は断熱・気密工事を行いながら職人さんとの作業指示、やり取りをしながらの作業でヘトヘトでした(笑)。しかし、現場作業での梱包資材のゴミの整理は実は本当に大変なものです。足立さん、慣れない現場での貢献ありがとうございました!
家づくりというものは、お客様にとっては一生に一度の大きなお買い物です。昔は上棟工事と言えば、お施主様が食事を振舞われたり、ご祝儀を配られたりと経済的にも負担のかかるものでしたが、N Style ホームではそういったお気遣いには「お気持ちだけ頂戴して」ご祝儀などは丁重にお断りをさせていただいております。
ですが当日お施主様からサプライズで、「作業が終わったらこれを皆さんにお渡しください」と中に何かが入った段ボールをお預かりしていました。
作業後その中身を見てみると…
なんと!一つ一つにお施主様からの手書きのメッセージが添えられた品物が入っていました。本当に驚きました。後でお施主様にお礼の電話をさせていただいたところ、「どうしたら感謝の気持ちが伝わるのか考えて一つ一つ手書きのメッセージを書かせてもらいました」と言ってくださいました。本来であれば家づくりを任せていただいた私たちが感謝の気持ちをお施主様に言わねばならないところをこのようなお心遣いをいただいて本当に感激でした。
M様、本当にありがとうございまました。M様に心の底から感激していただけるマイホームとなるよう、精一杯工事を進めてまいります。
断熱等級7の平屋のお家構造見学会のお知らせ
- 日付: 7/20(土)・21(日)
- 時間: 10:00~17:00
- 場所: 関市東田原
- 予約: 完全予約制
- 来場特典: Amazonギフト3000円
★20日限定「家づくりまるわかり講座」同時開催★
- 時間: 13:30~16:00
- 特典: 構造見学会+家づくりまるわかり講座にご参加の場合は来場特典としてAmazonギフト5000円分プレゼント!
詳細はこちら↓
https://www.ie-miru.jp/cms/yoyaku/nstylehome/events/61166
7/20(土)・21(日)に【断熱等級7の平屋のお家】の構造見学会を2日間限定で開催します。断熱性能の最高ランクであります断熱等級7の住まいの構造を見学いただける、貴重な機会です。断熱等級7の住まいは真冬に無暖房でも室内温度が15℃を下回らないほど断熱性が高いため省エネかつ快適な住まいです。ぜひこの機会に、どうしてそこまで性能をよくすることができるのかご覧ください。
また、20日(土)13:30~16:00開催の家づくりまるわかり講座を構造見学会と同時開催いたします。こちらの講座ではゲスト講師が家づくりの基礎知識をお話いただけます。各住宅の種類や土地の選び方、これから家づくりをするならどれくらいの性能を基準とするべきなのかなど、聞いていただくと家づくりの判断材料になるためと後悔しない家づくりをする近道になる講座です。
ぜひ構造見学会にお越しいただくのであればこちらの家づくりまるわかり講座にもご参加ください。構造見学会と家づくりまるわかり講座にご参加いただくと特別にAmazonギフト5000円を進呈しております。ぜひご活用ください。
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