「伝える」に気を付けた家づくり
「話す」と「伝える」の違い
みなさん「伝える」って難しいなぁと感じたことありませんか?
この「伝える」難しさは日々子育ての中でも感じることです。 ついつい「あれはこうしなきゃダメだよ!」なんて話してしまいがちですが、きちんと伝えれば子供たちも理解し、納得してくれます。
これが伝わるということなのだと痛感する日々…。
つまり「話す」だけでは相手に「伝わる」ということは難しいのかもしれません。
先日安全持続性能の研修で「話す」と「伝える」は違うというお話がありました。
●話している人がメインなのが「話す」
●聞いている人がメインなのが「伝える」
この違いはとても重要な違いです。
「話す」だけでは相手に伝わらず、相手に考えてもらうことや感じてもらうことはできないということを、安全持続性能を提唱している『ヨシロー』さんはおっしゃっていました。
安全持続性能を提唱するヨシローさんとは?
何も意識していない会話は相手がメインになっておらず、ただ話していることが多いでしょう。
しかし伝えたいと思って話をするとき相手に届く話し方をするのではないでしょうか。
そこには想いがあって感情に響く伝え方になっているのだと思います。
「伝わる」ことと感情の関係
伝わるということに関して感情が大きく関係しています。
美味しかったラーメン屋さんの名前は思い出せなくても美味しかったという感情は残っているなんてことありますよね。つまり人は感情によって記憶に残していきます。
認知症の人の例
重度の認知症を患っている患者さんのAさんのお話しです。
Aさんは食事をしてことも数分前の出来事まですべて忘れてしまうほどの重症患者さん。
その介護をしている介護士さんのBさんはいつも怒っていました。認知症の症状の一つに暴力的になる事があるのですがまさにAさんはその症状がありそんな姿にいつもBさんはイライラしており怒っていました。
一方介護士Cさんはそんな姿も受け流しいつも優しく接していました。
数分前のことすら忘れてしまうAさんなのでもちろんBさんとCさんの顔や名前、お世話になっていることなどすべてわすれてしまうのですが、感情だけは消えませんでした。
いつも怒っているBさんには常に嫌がり、優しく接してくれるCさんのことは気に入っていたのだそうです。
認知症という病気をもってしても「感情」に残ったものは消えなという例えでした。
家づくりにおける「コミュニケーション」
家づくりにおいてもコミュニケーションはとっても重要です。
思っておいたのと違う、もっとこうしたかったなどコミュニケーション不足もしくは伝わっていいないとこのすれ違いが起こってしまいます。 それはやはり「話す」と「伝わる」の違いではないでしょうか。 私たちは「伝わる」ということと「聞く」ということに気を付けてお客様にヒアリングを行います。
そこには家づくりを楽しんでほしいという想いがあります。家づくりが楽しかったという感情はいつまでもでも残ります。その想いも大切な財産だから、家づくりを検討するのであればだれと一緒に家づくりをしたいのかも考えてみるといいかもしれません。
自分たちの理想を「伝える」そして建てる側もお客様に「伝わる」コミュニケーションをする、そう言った関係こそが良い家づくりの根底にあるのではないでしょうか。
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