関市O様邸新築工事 Q1.0住宅Level3と安全持続性能★★★の家
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11月だというのに
N Style ホームの西村です。 11月だというのに日中は夏日となる日が続いていますね…。私が住んでいる岐阜県は田舎です(笑)。そして田舎の冬といえば「カメムシ」。これが嫌なにおいを発する困った虫ですが、これが大量発生するとその年の冬は寒くなるとかならないとか…(笑)昆虫が先のことを予知できるのか?そんなことはどうでもいい話ですが、これからは間違いなく冬が近づいてくるわけですし、巷ではインフルエンザも流行していますからどうか皆様もお身体には十分お気をつけてお過ごしください。
関市で始まったO様邸新築工事。今回はそちらについて記事を書かせていただきます。
O様からはWebからいただいたお問い合わせ
今からちょうど一年前くらいにO様から弊社のWebページからお問い合わせをいただいたのを覚えています。それからほどなくして、当社のモデル棟(といっても私の自宅です)にお越しいただきました。その時に当社の家づくりについてお話をさせていただきご興味を持っていただき、その後、美濃市で建築工事中だった建物の断熱・気密工事の見学にもお越しいただきました。そうして家づくりを本格的にお手伝いさせていただくようになったのが始まりでした。
O様ご夫婦はお二人とも看護師さんで、言ってみれば「人の生命にかかわる」というとてもハードなお仕事をされています。そういうこともあり、当社が推奨する「高気密・高断熱住宅」についてご興味を持たれたそうです。
N Style ホームが最初にお手伝いしたのはライフプラン
「家を建てたい!けど自分たちがどれくらいの費用をマイホームにかけるのがベストなのか?」という事は誰でも不安になるものです。
N Style ホームでは、まずいくら借りられるかというのではなく、「毎月いくら返済していく事が将来を見たときに不安が無いのか」という事を徹底的にお客様とN Style ホーム専属のFPとライフプランについてお話をさせていただきます。
将来というものは考えるととても不安なものですよね。家づくりを始めようと考えると、住宅ローンや生活し、教育資金、老後の資金などがあると思います。
なぜ不安になるのか?それは「わからない」からではないでしょうか?
当社ではお客様の「わからない」という不安をなくし、て安心して家づくりを楽しんでいただくことを大切にしています。
次にお手伝いしたのは土地探し
「いくらの費用で土地を買って、いくらの費用で建物を建てればいいのか分かった」O様。続いてすることは【土地探し】です。まずお客様にお伝えしたのは
- 希望の地域
- 希望の大きさ(坪数)
- 希望購入金額
- 立地
- 学校までの距離
- 周辺環境
などをリストアップしていただきました。
その条件の中でいくつか土地の情報をお渡しし、私も実際にO様と一緒に現地まで売り出しの土地の状況を見に何度か行かせていただきました。そうすることを繰り返すうちに、なんと幸運なことにO様の住むアパートの目の前に理想とする土地が現れました。全部で4区画の売り地でその中の一画をO様にはご契約いただきました。結果としては私が紹介した土地ではなかったですが、土地探しをお客様と二人三脚で行うことでよりお客様のニーズが分かるのはもちろんですが、何よりも「O様がご満足いただける土地を絶対に探したい!」という思いも同時に芽生えます。
土地が決まったらいよいよプランニング
N Style ホームではお客様が思う「理想のマイホーム」について徹底的にお客様のお話を聞かせていただきます。 建物の大きさや、将来親と同居する予定があるのか、どんなこだわりがあるのか、どんなスタイルが好きなのか、どんな生活を家族で過ごしたいか、そうしたことを1時間から1時間半ほどかけてお話を伺います。その時に最も大事なのは「お客様の本心をいかに私たちが理解するか、そしてそれを形にするか」ということです。相手の気持ちを理解すると言うと一般的なので、私は「相手の靴を履いたつもり」でお話を伺うことを特に注意しています。
O様から頂いたご要望は
- N Style ホーム標準断熱仕様
- 30~40坪以内
- 単独世帯
- 2階建て
- デザイン
- 断熱気密性能
- 耐震性能
- メンテナンス性
- 家族の健康
- 収納を多くしたい
- 開放感がある家
- 家事動線
- 趣味が楽しめる
- モダンなイメージ
- 太陽光発電が欲しい
- オール電化
- キッチンは披露目
- 吹抜けが欲しい
- 庭でBBQを楽しみたい
- 靴をたくさん入れられるスペースが欲しい
- 洗濯が室内干しで完結できるようにしたい
- お風呂は披露目が良い
- 子供部屋は2つ欲しい
- キッチンから全体を見渡したい
そんなご要望をいただきました。
プランと同時に始まる家の燃費計算
O様の理想とするマイホームのプラン・設計と同時にQPEXを使った建物の燃費計算も行います。 お客様のご予算に合わせて、屋根・壁・基礎などの断熱構成とサッシの性能。N Style ホームではサッシはYKKapが出しているAPW430という樹脂サッシ+トリプルガラスを基本としたものを標準仕様としていますが、ただトリプルガラスにするだけではダメなんです。東西南北どの方向にどういった特性を持ったサッシとガラスを使用するのか?それによってその家の冷暖房負荷が大きく変わります。 そして「今計画している建物が、どれだけ省エネルギー基準と比較して削減できているのか?」という事を細かく計算していきます。そのうえで何度も条件を変え、Q1.0住宅Level3を達成します。
地域に吹く「卓越風」を読み解く
それと同時に実はN Style ホームではその土地に吹く「風の向き」を調査します。実はこれってめちゃくちゃ重要なんです。「窓をつければ風が通る」なんてことはまったくありません。つまり窓の位置や方向、種類によってはその窓からはまったく通風しないことだってあり得ます。一般的には夏は南風、冬は北風というイメージがありますがそうではないんです。つまり、「地域によって、吹く風の方向は違う」のです。
地域特有に吹く風のことを「卓越風」とよびます。N Style ホームでは卓越風をまず最初に確認し、最適な窓の位置や種類を選定します。それと、よく高気密高断熱住宅を検討しているお客様から「高気密高断熱の家って窓ってあけちゃいけないんですよね?」というご質問をいただきますが、答えは「NO」です。(笑)
もちろんそんなはずはありません。ですが、「どの季節に一番積極的に窓を開けますか?」という事についてヒアリングを行います。
例えば、夏や冬は冷暖房機を積極的に使用するわけですから、窓を開ける頻度はそう多くありません。では春や秋はどうでしょうか?確かに春も秋も心地よい風が吹くことが多いですが、ここで考えなければいけないのは、現代病ともいわれる花粉症です。花粉症でつらい思いをしているのに積極的に窓を開放することはあり得ませんよね。ですからそういったヒアリングも非常に重要になってきます。
安全持続性能®という考え方
マイホームは確かに「カッコいい」方が良いですが、それが最優先となってしまってはいかがなものかと個人的には思います。たとえばいくら外見が良くても、雨漏りしやすかったりメンテナンスに費用が掛かる仕様であったり、家の中の段差があって危険だったり、冷暖房の効率が悪かったり・・・。 「それって建築のプロなんだから当然に考えられるべきことでしょう?」 そう思われる方が圧倒的に多いと思いますが、実際のところはどうなんでしょうか?私はどの建築会社や設計士もそうであるとは言えない世界だと思っています。あくまで個人的な思いですが。 大切なマイホーム。メンテナンス性に優れ、雨漏りもしにくく、地震にも強く、家の中の段差がないことで赤ちゃんからお年寄りまでが安心して暮らせ、そして家中どこにいても快適であること。これがすべて網羅されていないと必ずお客様は将来的に「不安」になると断言できます。
よく子供を持つ親は「車に気を付けて!」と子供が出かけるときに声をかけることが多いと思います。しかし、実際は家の中の方が死亡事故のリスクが大きいという統計があります。安全であるはずの家庭のどこにそんな”危険な箇所”があるのか?そんな風に思える人も多いと思います。
実は交通事故より多い家庭内の死亡事故
厚生労働省がまとめている「人口動態統計」(2015年)によると、1年間に家庭内で発生した不慮の事故死は1万3952人で、この数字は交通事故死の5646人の2倍以上となっています。どのような事故が家庭内で起こっているか具体的な数字を挙げてみると、最も多かったのは「溺死及び溺水」で5160人。次いで、「窒息」の3838人、「転倒・転落」の2634人、「煙・火災」の828人と続きます。
こんなところで転倒?
高齢者が自宅内の居間や居室など、床が平らで何もない部分なのに転倒する事故も報告されています。段差もないところでなぜ転倒するのでしょうか。高齢になると足があまり上がらず、すり足になります。そこで床に敷いていたホットカーペットの端っこや敷居など、「まさかこんな所でつまずくの?」と思うようなわずか1センチ足らずの段差でも引っかかってしまうことがあります。
また、最近では「デザイン重視の階段」を目にすることもあります。そういった階段はあくまでも完全に見た目重視であり、住む人の安全性を考慮しているとはとても言えないものが多くあるように思います。例えば螺旋階段。あんなものはあってはダメです(笑)。仮に不運にも階段で事故があったとしても施工した建築会社や設計士さんは責任を取ってくれません。
そしてスケルトン(オープン階段)。これも危険ですが、もし仮にスケルトン階段にするのであれば防護ネットは必須です。階段にはやはり、足元灯・安全な手摺り・踏面の滑り止めは必須といえます。
N Style ホームは安全持続性能®★★★の住まいが標準
安全持続性能®という考え方は、元理学療法士である、株式会社HAPROTヨシローさんが提唱する新しい住まいの考え方です。
家の中で転倒・転落を予防し、家族構成やライフスタイルが変わっても安全・安心な設計。それらを明確に基準化したのが安全持続性能®の家です。
よく私たちはバリアフリー住宅という言葉を耳にしますがそれと何が違うのかというと、バリアフリー住宅とは、小さな子供や高齢者など身体が不自由で合ったり未発達な方に対して障害をなくすことです。対して安全持続性能®が提唱しているのは世代や体の機能に関係なくすべての人に対して事故のリスクを減らすことが目的です。
安全設計…年間数十万人が住宅内で転倒・転落などにより救急搬送されています。転倒・転落を予防するための設計です。
持続設計…加齢・ライフスタイル・家族構成など必ず起こる状況の変化に対応し、カスタマイズしやすい設計です。
安全持続性能®の評価としては安全性5項目・持続性8項目について★3つ:最高 ★2つ:推奨 ★1つ:最低の3段階でそれぞれの項目を評価します。N Style ホームは断熱性能・気密性能・耐震性能と同時に考えられるべき性能ととらえ、★★★の住まいを提供させていただくことにしています。
そしてO様のマイホームも安全持続性能®★★★の評価をいただきました。
いよいよプランが完成!
断熱性能・気密性能・換気性能・構造計算による耐震性能(等級3)、そして安全持続性能®★★★。これらをすべて網羅したO様邸のプランが完成しました。プラン提案をした際もO様からは「ほとんど修正するところがないですね(笑)」と仰っていただきましたが、まさに提出させいただいた第1回目のプランをほぼそのまま採用していただくことができました。
外観も内観もそして使い勝手も何もかもがそろったO様邸いよいよ工事が始まります。またブログで報告させていただきます。
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