安全持続性能:赤ちゃんからお年寄りまで安心・安全な間取りとは
赤ちゃんからお年寄りまで安心・安全な間取りとは
家の間取りを考えるとき大切なのが生活動線ですよね。せっかく家を建てるなら家事がしやすい方が良いし、子育て中の場合が育児のしやすさも考えるポイント。
しかしそれは何歳までの生活スタイルで考えられているでしょう?ライフステージに応じて生活スタイルも変わっていくもの。子育て中の生活と老後の生活では違いが生まれます。
そこで今回は「全世代が」安心・安全の間取りについて考えてみましょう。
「安全持続性能」の家とは
みなさんは「安全持続性能」という言葉を耳にしたことがありますか?
「安全持続性能」とは
●住宅内での転倒・転落などの事故を予防する「安全性」
●身体・ライフスタイル・家族構成が変化しても住み続けられる「持続性」
この2つのカテゴリーから成り立つ住宅内の間取り設計の基準のこと。
この基準を満たすことで赤ちゃんからお年寄りまで全世代が安心・安全に住み続けられる間取りにできる。
つまり長年快適に過ごし続けられる間取りにできるということ。
基準の一例(★3つが最高基準)
【玄関の段差】
★★★
上がり框なし
靴着脱用のイス(将来的に設置)
★★
上がり框:200mm以内
手すりの設置(壁付け、床置き問わず、下駄箱でも可)
靴着脱用のイス(将来的に設置)
★
上がり框:300mm以内
手すりの設置(壁付け、床置き問わず、下駄箱でも可)
靴着脱用のイスと上がり框の高さ半分程度の式台(将来的に設置)
など各箇所で詳細に基準が設けられている
※もっと基準を知りたい方はこちらからお問合せください↓↓↓
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdrqS-3x33naDBIS1gjGAl2sdHpFQN_kGy7G0-n3tjSzNephw/viewform
この基準は「安全持続性能」を提唱しているヨシロー氏が長年作業療法士として働く中でリハビリをしても後遺症で苦しむ人や病気によって家に帰られない人を見てきて
「大好きな家族と大好きな家に住んでほしい」
「住宅内を安全にして、家の中でケガをする人を減らしたい」
という願いでできたもの。
※ヨシロー氏のプロフィールはこちら↓↓↓
実は多い!?住宅内での事故やけが
東京消防庁がまとめた「救急搬送データからみる日常生活事故の実態(2019年)」によると、都内で救急搬送された14万4746人のうち、5割強の7万4577人が「居住等居住場所」での事故によるものだったとしています。
さらに「住宅(家庭)内の不慮の事故」による死亡者数は1万3800人(2019年厚生労働省の「人口動態統計」より)にのぼります。これは交通事故での死亡者数3215人(2019年)の4倍超で実は屋外よりもはるかに住宅の方が危険であることを物語っています。
本来一番安心・安全であってほしいはずの住宅においてこのような危険があることを意識して生活している方は少ないのはないでしょうか。
自分たちの家こそが本物の安息地であるために、安心・安全の間取り、そして年中快適な温度と綺麗な空気の家にしてほしい私たちはそう願っています。
これから住宅を検討される方やリフォームを検討する方は今の生活動線+安全持続性能で変化するライフスタイルに合った安心・安全な家づくりを考えてみてはいかがでしょう。
記事を書いたスタッフ
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